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Design6|ズレは失敗ではない


目次

この記事を読むとわかること

  • 人生が思った通りに進まないときの、別の捉え方
  • 「ズレ」を失敗にしないための考え方
  • 人生プロジェクトマネジメントにおける前提更新という設計

はじめに|なんか違う、という感覚

ちゃんと考えて決めたはずなのに、
進み始めてみると、どこか引っかかる。

間違ってはいない気もする。
でも、しっくりも来ていない。

この感覚は、たぶん多くの人が経験している。

それでも頭の中では、こんな声が出てくる。

「もう決めたんだから」
「ここで変えるのは逃げじゃないか」
「一貫性がなくなる気がする」

人生プロジェクトマネジメントでは、
この状態を“失敗の兆候”とは捉えない。

むしろ、
ちゃんと前に進んでいるからこそ出てくる感覚だと考える。


人生がズレるのは、普通のことだ

冷静に考えてみると、
人生が計画通りに進み続ける前提のほうが無理がある。

環境は変わる。
人間関係も変わる。
自分自身も、思っている以上に変わる。

それなのに、
数年前の自分が置いた前提を、
ずっと正解として扱い続けるのはしんどい。

ズレが生まれる理由は、だいたいこんなものだ。

  • 実際にやってみたら負荷が違った
  • 想像していた価値と、体感がズレていた
  • 優先順位が変わった
  • 想定外の出来事が割り込んできた

どれも、失敗ではない。
情報が増えただけである。


ズレを「失敗」にすると、身動きが取れなくなる

ズレを失敗だと思い始めると、判断が一気に重くなる。

修正するのが怖くなる。
方向転換が負けに見えてくる。
「ここまでやったんだから」という理由だけで進み続けてしまう。

でもそれは、覚悟がある状態ではない。
前提を更新しないまま、惰性で走っている状態だ。

本当にしんどいのは、
ズレていることそのものではない。

ズレているのに、
それを無視し続けることだ。


ズレた実例|Financeでの前提更新

実際、自分もズレたことがある。

Financeの領域で、不動産投資をすぐに始めようとした。
本や発信を見て、勢いでいける気がしていた。

でも冷静に見直すと、
当時のキャリアによる与信と、手元の貯蓄額では、
選べる物件も、取れるリスクもかなり限られていた。

そこで一度立ち止まり、
「今すぐ買う」という前提を外した。

まずはキャリアを積み上げ、
与信と資金を整えたうえで、
5年以内に買う計画に引き直した。

判断が間違っていたわけではない。
前提が、まだ整っていなかっただけだ。


人生PMでいう「前提更新」

プロジェクトでは、前提が変われば計画を引き直す。
それは失敗ではなく、当たり前の運用だ。

人生も同じだと考えている。

  • この前提は、今も成り立っているか
  • 当時の判断材料は、今も十分か
  • 今の自分は、本当にそれを望んでいるか

この問いを立て直すことを、
人生プロジェクトマネジメントでは前提更新と呼んでいる。

重要なのは、
「あの判断は正しかったのか」ではない。

今の前提で、どう引き直すかだ。


航路は、何度引き直してもいい

人生は、線路の上を走る電車ではない。
むしろ、海の上を進む船に近い。

風向きは変わる。
潮の流れも変わる。
予報にない嵐が来ることもある。

そのたびに、少し舵を切る。
ただ、それだけの話だ。

最初に引いた航路に固執して沈むより、
引き直しながら進むほうが、ずっと現実的である。

ズレは、
「間違えた」という通知ではない。

「次の判断を考えるタイミングが来た」というサインだ。


おわりに|ズレたまま、進めばいい

ズレを許せるようになると、
人生の判断は少しだけ楽になる。

完璧に当てなくていい。
途中で変えていい。
違和感が出たら、立ち止まっていい。

航路は、一度引いたら終わりではない。
引き直せるようにしておくこと自体が設計だ。

次は、
「そもそも想定外は起こる前提で、どう構えておくか」を扱う。

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