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Design5|分けたからこそ、未来の不安が見える

――10年軸を「判断の補助線」にする設計

目次

この記事を読むとわかること

  • 不安が生まれる正体と、その意味
  • 不安を「消す対象」ではなく「受け取る情報」として扱う考え方
  • 10年軸によって、いまの判断を立体的に見る方法

はじめに|不安は、設計が壊れているサインなのか

人生を分けて考え始めると、不安が消えるどころか、むしろ増えることがある。「この配分でいいのか」「5年後、10年後はどうなっているのか」「このまま進んで後悔しないだろうか」。
ここで多くの人は、やり方が間違っているのではないか、考えすぎなのではないか、と感じてしまう。だが、この不安は失敗の兆候ではない。管理が効き始めたからこそ、不安の輪郭が見えるようになっただけだ。

不安は「わからないこと」から生まれる

今話題のひゃくえむ。という漫画の財津というキャラクターも言っていたが、不安は対処すべき対象ではない、と俺も思う。不安は、危険そのものではない。不安は、わからないことから生まれる。
一方で、自信は経験から生まれる。やったことがある。見たことがある。失敗も含めて知っている。だから迷わない。
不安がある状態とは、「まだ経験していない」「先が見えない」というだけの話である。問題なのは、不安そのものではなく、何がわからないのかがわからない状態だ。

分けることで、「わからない場所」が見える

人生を一つの塊として捉えているとき、不安は常に漠然としている。不安はあるが、どこが不安なのかは分からない。
分けて考えることで初めて、どの領域が動いていて、どこが止まっていて、どこに未知が残っているのかが見える。
つまり、不安が増えたのではない。**「わからないことが、どこにあるかがわかるようになった」**だけだ。

未来の不安は、警告ではなく情報である

ここで、不安の扱い方を切り替えたい。不安は避けるべき感情ではない。消すべきノイズでもない。
それは、まだ経験していない領域がどこにあるかを示す情報だ。
キャリアの領域で10年後が描けない。健康の領域で今の習慣の先が心配になる。人間関係の領域で、今の距離感が将来どうなるか分からない。
これらはすべて、「考えなくていい不安」ではない。未知が残っている場所を教えてくれるサインである。

10年軸は、不安を消すためのものではない

ここで使う10年軸は、不安を解消するための道具ではない。未来を正確に当てるためのものでもない。
10年軸は、いまの判断が、どんな未知を残すかを確認するための補助線だ。この選択は、5年後・10年後の自分に、どんな選択肢を残すか。どんな制約を置くか。不安をなくすためではなく、不安の正体を見える形にするために使う。

不安が見えたら、対処する前に受け入れる

未来の不安が見えたとき、すぐに対処しようとしなくていい。むしろ、すぐに消そうとすると判断を誤る。
まずやるべきなのは、不安を判断材料として棚に並べることだ。いま対処が必要なもの。方向性として意識しておくもの。いまは置いておくもの。
こうして整理できるようになると、不安は「押し寄せるもの」ではなく、「管理できる情報」に変わる。

次のDesignへ

分けて考え、10年軸を置くことで、不安は見えるようになる。だが、見えた不安がそのまま現実になるとは限らない。その途中では、必ずズレが起きる。
次の記事では、「ズレは失敗ではない」。航路を引き直すことを前提にした設計を扱っていく。

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