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Practice Log⑨|利害調整は「方程式を解く仕事」に近い

目次

この記事を読むとわかること

• 利害調整の仕事がなぜ面白いのか

• 複数の利害が絡む問題の本質

• 「唯一解がない問題」を扱う面白さ

前職のプラントエンジニアリング会社でプロジェクトをやっていた頃、よく思っていたことがある。

利害調整って、

方程式を解く仕事に似ている。

頭の中の感覚は、だいたいこんな感じだ。

max F(x, y, z)

F(x, y, z) = ax + by + cz − dxy − eyz − fzx

もちろん、実際に数式を書いて交渉するわけじゃない。

でも、構造としてはかなり近い。

利害は、単純な足し算じゃない

プロジェクトにはいろんな人がいる。

• 発注者

• 自社

• 協力会社

• スケジュール

• コスト

それぞれに望んでいることがある。

でも問題は、

それらが互いに影響し合うことだ。

例えば、

• 顧客満足を上げるとコストが増える

• コストを削ると品質が下がる

• スケジュールを守ろうとすると別の部署が困る

つまり、

誰かの最適が、誰かの不満になる。

だからこの仕事は、

max x でも max y

でもない。

探すのは

max F(x, y, z)

つまり、全体として一番前に進める解だ。

しかも、この問題には唯一解がない。ここがこの仕事の面白いところだと思う。

数学の問題なら、正解は一つに決まっている。

でも現実の仕事は違う。

この方程式は、唯一解を持たない。

条件の取り方によって、

  • 47点の解
  • 49点の解
  • 50点の解

みたいなものがいくつも存在する。

しかも、そのどれもが

「前に進める解」だったりする。

仕事の面白さはここにある。

• この人は何を気にしているのか

• この条件はどこまで動くのか

• この案なら誰が納得するのか

いろんな情報を集めながら、

より良い解を探していく。

しかも、

「これが唯一の正解」というものはない。

だからこそ、人によって解き方が変わる。

カオスが秩序になる瞬間

思い返すと、自分が面白いと思っていたのは

「交渉」そのものじゃない。

複雑な状況を整理して、前に進む解を見つけること。

カオスだったものが、

少しだけ秩序になる瞬間。

あの感覚が好きだったんだと思う。

利害調整は、人間関係のぶつかり合いに見えることも多い。

でも少し引いて見ると違う。

それはきっと、唯一解を持たない方程式を解く仕事なんだと思う。

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