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Philosophy②人生の目的とは何か

人生の目的とは―― 判断基準を言語化し、迷いを減らすための考え方 ――

目次

なぜ、ちゃんと考えているのに前に進まないのか

ちゃんと考えている。情報も集めているし、行動もしている。
それなのに、なぜか前に進んでいる実感がない。むしろ、考えれば考えるほど迷いが増えていく。そんな感覚を覚えたことはないだろうか。

仕事では評価されているはずなのに、成長している気がしない。
副業や投資で結果は出ているのに、不安が消えない。
忙しく動いているのに、「このままでいいのか」が頭から離れない。

努力が足りないわけでも、能力がないわけでもない。多くの場合、その原因は別のところにある。
それは、自分が何を基準に判断しているのかが、はっきりしていないことだ。


判断材料は集めているが、判断基準が定まっていない

日常の会話でも、こんな言葉をよく耳にする。
「年収は上げたいけど、家族の時間も大事にしたい」
「転職もしたいし、今の仕事も捨てがたい」
「やりたいことはあるけど、失敗が怖い」

どれももっともだし、間違ってはいない。
ただ、これらはすべて判断材料であって、判断基準ではない。

判断材料は、状況によっていくらでも増える。
一方で、判断基準が定まっていないと、その都度評価軸が変わってしまう。

例:転職するか、現状を続けるか

たとえば、こんな状況を想像してみてほしい。
現状:年収600万円、安定、残業少なめ。
転職:年収700万円、裁量は増えるが残業増の可能性あり。
家族:保育園の送り迎えが必要。

このとき多くの人は、
年収を基準に考えたり、
時間を基準に考えたり、
不安を避ける方向で考えたり、
その場その場で基準を切り替えてしまう。

結果として、一度は決めたはずの結論を何度も見直す。
判断しても納得できない。次の選択でも、また同じ迷いに戻ってくる。
これが、「ちゃんと考えているのに前に進めない」状態の正体だ。


人生プロジェクトマネジメントにおける「目的」

ここで出てくるのが、人生プロジェクトマネジメントにおける「目的」という考え方だ。

「目的」と聞くと、
やりたいことリスト、
モチベーションを上げる言葉、
熱いスローガン、
を思い浮かべる人も多い。

しかし、ここで扱う目的はそれとは違う。
人生プロジェクトマネジメントにおける目的とは、
人生における最上位の判断基準
のことだ。

状況によって揺れ動く感情や不安ではなく、
「この選択は、自分にとって正しいのか」を測るための軸。
目的が定まると、すべての判断を同じ物差しで測れるようになる。


目的と目標は、役割が違う

ここで一度、言葉を整理しておこう。

目標は、
数値や状態で測れる。
達成・未達で評価できる。
例:年収◯◯万円、資格合格、物件購入。

目的は、
進む方向や価値を決める。
判断の優先順位を定める。
例:家族との時間を大切にする、選択肢を失わない。

違いを一言で言うなら、

目標=何を達成するか。
目的=どれを選ぶかを決める基準。

目標がどれだけ明確でも、目的が言語化されていないと、判断は必ず迷走する。


同じ材料でも、基準が違えば結論は変わる

昇進のチャンスが来たとき、
収入は増える。
責任と仕事量は増える。
家族との時間は減る可能性がある。

判断基準が「家族との時間」なら、昇進を見送る判断になるかもしれない。
判断基準が「収入最大化」なら、昇進を受ける判断になるかもしれない。

同じ材料でも、基準が違えば結論は自然に変わる。
だからこそ、「どれが正解か」を考える前に、
自分は何を基準に選ぶのかをはっきりさせる必要がある。


目的は「感情」ではなく「基準」である

目的は、勢いでも気分でもモチベーションでもない。
むしろ、冷静で、地味で、一貫した基準であるほうがいい。

目的が基準として機能し始めると、
判断が早くなる。
迷いが減る。
後悔の確率が下がる。

「この選択は、自分が大切にしたいものを壊していないか」
この問いを、同じ基準で一貫して投げかけられるようになる。


僕自身の迷いと、判断基準の不在

ここまで少し抽象的な話をしてきたが、これは机上の理論ではない。

僕自身、転職の判断で、いまも悩みの途中にいる。
転職を決断した当時、僕の中では一応の納得があった。
仕事は楽になりそうだった。
給料は大きく下がらない。
新しい領域にチャレンジできる。

条件を並べて考え、「これは妥当な判断だ」と思っていた。
実際、転職後は働き方が楽になり、生活の安定感も増えた。

ただ、しばらく経ってから、別の違和感が出てきた。
仕事の中身が、あまり面白く感じられなかったのだ。

そのとき、ふと考えた。
あのときの判断は、本当に正しかったのだろうか。

会社は、入ってみないと分からない。
仕事も、やってみないと分からない。
それは確かに事実だ。

でも同時に、こんな感覚が強くなっていった。
それ以前に、自分の判断そのものの妥当性は、もっと測れるはずだったんじゃないか。

当時の僕は、判断材料は集めていたが、判断基準を言語化できていなかった。
だから今、結果が想定と違ったときに、
あの判断は正しかったのか。
そもそも、何をもって正解と言えばいいのか。
自分の中で揺れてしまう。

この経験から、強く思うようになった。
結果の良し悪し以前に、どんな基準で選んだのかを説明できることが重要だと。


目的は、一度で完成しなくていい

ここまで読んで、
「まだ自分の目的を言語化できない」
と感じたとしても、問題はない。

目的は、人生のステージや状況によって変わっていい。
むしろ、定期的に見直されるべきものだ。

重要なのは、ただ一つ。
目的を定めないまま、人生の最適化を始めないこと。


ここから先で扱うこと

この記事では、①目的とは何か、②目標との違い、③判断基準を持つ意味、を整理してきた。

ここから先は、
自分の目的をどう言語化するか。
日々の判断にどう使うか。
迷ったとき、どう立ち戻るか。
を、実践ログとして書いていく。

何度でも、ここに戻ってきてほしい。
この記事は、人生の設計図を描くための出発点だ。

迷ったとき、悩んだとき、
「自分は何を基準に選んでいるのか」を確かめるための場所として、
何度でも読み返してほしい。

あなたは今、どんな基準で人生を選んでいるだろうか。

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